車検・整備ミニ知識

年式や走行距離による車検時整備箇所の違い

普通乗用車・・・・1年10,000km走行を基準と考えると・・・・・

初回車検(新車登録3年後・・・約30,000km走行)
通常であれば大きな部品交換はありません。
予防の為にブレーキオイルやクーラントの交換があるかも!

第2回車検(新車登録5年後・・・約50,000km走行)
エアーフィルターの汚れが気になる頃です。また、フロントディスクパットは予想寿命を考えて交換してみては。オートマチックオイルやデフオイルの交換もそろそろです!ファンベルトなどのベルト類もそろそろ心配です。

第3回車検(新車登録7年後・・・約70,000km走行)
大多数の車でファンベルトなどのベルト類とフロントとリヤのディスクパット交換が必要となります。

第4回車検(新車登録9年後・・・約90,000km走行)
10万kmに備えた部品交換を!
この頃から使用状況によって消耗部品交換が増えてきます。
ウオーターポンプやドライブシャフトブーツ、ステアリング・ラックブーツの交換などが目立ちます。

第5回車検(新車登録11年後・・・約110,000km走行)
使用状況に合わせた車検整備を!
一般的に「車が古いから整備は少なく価格は安く!」と言われるお客様が大半ですが、古い車ほど修理箇所は増えていきます。これを防ぐには予防の為の整備が重要となります。

注意事項:
オイル交換は車検時以外にも定期交換を!



定期交換部品

以下に掲載した名前(商品)は10万km以内に交換が発生すると思われる定期交換部品(消耗部品)の一覧です。使用状況により寿命は多少異なりますので参考例とお考え下さい。

オイルまわり・水まわり
エンジンオイル 3,000Km交換が目安です。無交換を続けるとエンジン内のオイルはタール状になりエンジンは最悪再起不能となります。
オイルフルター オイル交換2回に1度は交換したいオイルろ過フィルターです
ブレーキオイル 車検毎の交換がベストです。4年に1度の交換でも問題ありませんが水分を含むとオイルとは劣化します。またそれ以上無交換の場合はブレーキ関連の金属部品の腐食を招きます。
ロングライフクーラント 車検毎の交換がベストです。クーラントは水との混合の為、腐る場合があります。無交換の場合はラジエーター本体の腐食を招きます。
オートマチックオイル 20,000~30,000kmが目安です。50,000km程度での交換でも問題ありませんが、無交換を続けるとオイルは水分を含みミッション内部の金属を腐食させる場合もあります。
デフオイル 50,000kmが目安です。無交換を続けるとオイルは水分を含みデフ内部の金属を腐食させる場合もあります。
電気まわり
バッテリー 現在のバッテリーは性能がUPしている代わりに、バッテリーが弱った時の充電が効果がないケースがあります。その為、通常に動いていた車のバッテリーが、ある日突然死に絶えますので注意が必要です。また、冬場酷使したバッテリーは梅雨時に弱りますのでご注意を!
各種バルブ(電球) バルブ切れは車検に受かりません!温度変化が激しい冬場にご注意を!
エンジンまわり
エアーフィルター エアーフィルターは汚れ具合が目安です。無交換は汚れがつまり空気が入らずエンジン不調の原因になります。
プラグ 消耗品の為、エンジンの調子に合わせた交換がベストです。これからは10万km近く長持ちする白金タイプのイリジウムプラグがお薦めです
ファンベルト
クーラーベルト
パワーステベルト
通常ベルト内側にヒビワレが出ている場合は交換をした方が良いと思われます。ゴムでできたベルトは消耗品の為、最後は切れます。2~3度目の車検あたりがポイントになります。
タイミングベルト各種
ベアリングプーリー
ウオーターポンプ
タイミングベルトは車輌各メーカー10万kmでの交換が目安です。もし無交換で走行して切れた場合、エンジンの被害は甚大です。また、一般的には異音の発生原因ともなるプーリーと水漏れの発生原因ともなるウオーターポンプの交換を行ないます。これらの部品は全て10万kmあたりから故障が発生し、装着場所も近いことから1度に全て交換した方が工賃は割安になります。
足まわり
タイヤ 磨り減ったタイヤは車検に受かりません。また、スペアタイヤの空気圧にもご注意を!
フロントディスクパット 40,000~50,000km交換が目安ですが、4駆ワゴン車などは車輌重量が重い為30,000万kmで交換となる場合があります。
リヤディスクパット 50,000~60,000km交換が目安ですが、フロントほどは減りません。
リヤライニング・カップ バンやトラックなどに利用されるブレーキ部品ですが、5万kmが目安です。
ステアリングラックブーツ ステアリングとタイヤをつなぐ稼動部分のゴムカバーで、完全な消耗品です。切れていたら交換が必要です。
ドライブシャフトブーツ 駆動輪でドライブシャフトとタイヤをつなぐ稼動部分のゴムカバーです。切れると小石などが入り傷がつき、加速時などに異音が発生します。ほっておくと高額なシャフト交換が必要になるので早めの修理を!
外装まわり
ワイパーゴム ワイパー切れはフロントガラスを傷つけるのでご注意を!
その他
エアコンフィルター エアコン用のフィルターは定期交換が必要です。塵や埃の付着が多いと、空気の導入ができず、エアコンの風量が落ちてきます。
注意:上記説明は参考としてお考え下さい。部品交換頻度は車両の重量や使用状況によって全て異なりますのでご注意下さい。